2012年5月4日金曜日

007 ムーンレイカー

007 ムーンレイカー

ボンドが飛行機から落とされ、空中で泳ぐシーンや

宇宙での対戦などの撮影は、どうやって撮ったのか知りたいです。



合成ですか?







プレ・タイトルの空中アクションは、実際にダイビング(スタントマン)がやって、撮影されています。スーツの下にパラシュートを隠して飛んだんですね。この撮影の最大の難題は、カメラマン。当時は軽くて高性能な、CCDカメラがなかったため、スタッフで自作したそうです。カメラは撮影者のヘルメットに乗せて撮影されています。

このタイプの撮影は一回で数秒分の映像しか取れないので、100回近くダイビングを繰り返して撮影され、のちに編集しているんです。ボンドもそうですが、リチャード・キール扮する”ジョーズ”も、吹き替えです。

演出したのは、次の「007ユア・アイズ・オンリー」で監督に昇格したジョン・グレン。彼は、前作「私を愛したスパイ」冒頭の、スキー・ジャンプも演出しています。



英国が増税になったため、この作品はフランスと英国の2箇所で撮影されました。宇宙のセットは、英国の、007ではホーム・グランドというべき、パインウッド・スタジオで撮影されました。

宇宙シーンは、美術のケン・アダムが大きなセット、ミニチュアはデレク・メディングスが担当しています。

スタジオにビロードの幕を張り詰め、そこに小さな穴をあけて、発光ダイオードを埋めて照らすと「星」のように見え、遠近感も出るそうです。

宇宙戦は手前は実際の人物、後方は人形です。無重力なのは、ピアノ線でつって、スローで撮っています。

光線銃で、溶けたりするのは、ロウで作ったミニチュアを溶かしています。光線は、後からのオプティカル合成ですね。

このほか、シャトルの飛行シーン等は何重にも合成しています。(ブルーバックのシャトル+宇宙のホリゾント+地球の絵・・・など)








まずロジャー・ムーアは、実際には一度も飛行機から落ちていません。ジョーズに突き落とされる機内シーンはセットです。

その後のロングからの空撮シーンは、実際にスタントマンが演技しています。顔がわかるアップ・カットのみ、別撮影(野外セット)でロジャー・ムーア自身が演技しています。

宇宙シーンは、合成や昔のじょうとう手段の釣り糸(素材はわかりませんが)方式で撮影されています。







空中のシーンは実写です。一回のダイブで3~5秒くらいの撮影を何十回も繰り返してカットを繋ぎました。



宇宙はミニチュアと合成です。

0 件のコメント:

コメントを投稿